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コンヴァノの3Q決算の振り返り

先日コンヴァノの3Q決算発表がありました。

ブログで書き記す事で自分の考えを整理し今後の投資スタンスに活かせていけたらと思います。

P/Lサマリ

3QのPLは以下の通りとなってます。

出典:コンヴァノ2022年3月期第3四半期決算説明資料

前年比で売上が微増の+3.8%となっています。

売上原価が▲9.4%

売上総利益が+40%となっています。

販管費は前年並の水準でした。

売上総利益率でいうと26.7%→36%と10ポイント近く改善しています。

改善された要因は説明資料や決算短信にも記載されてなかったので詳しくは分かりませんが、

大きな要因としては中途採用抑制と人員配置を見直したり「店舗スタッフの人件費」によるところと予想しています。

コロナ禍において不確定要素が多い中、出店や採用を抑えて利益を残しているのはアリかなと。

ただ3月18日に京都、4月5日に神奈川で新店がオープンしますので採用はまた再開してると思われます。

  • 売上は前年比で+3.8%と微増
  • 売上総利益率は前年同期26.7%→36%と大きく改善
  • 営業利益率は助成金込みで9.4%

来店客数の推移

次に来店客数について見ていきましょう。

2021/3Q 12万2千人

2022/3Q 11万8千人

と来店顧客が4千人ほど減少しました。

内訳を見ていきましょう。

リピーターが2021/3Qが約9万4千人 2022/3Qが約10万1千人の+7千人

新規客   2021/3Qが約2万7千人 2022/3Qが約1万6千人の−1万1千人

新規客が大きく減っていますね。

新規獲得よりリピーターに繋げる事に比重を置いたのか?

リピーターの割合が増え新規顧客獲得コストが抑えられて収益性UPかもしれない。

ただ来店顧客がトータルで減っているのは大きな懸念点です。

ここでの新規客の数字は新店OPENの関連性が高いのもあると思います。

今期はFC1店舗しか出店はなかったので。。。

  • 客数が前年より減少
  • 再来店促進キャンペーンによりリピーターは増加
  • 新規顧客獲得は近年で最低水準

客単価の推移

客単価に関しては特に問題なさそうです。

コロナ直撃期間を除くと概ね高水準をキープしています。

現状の客単価はどうなっているか?

ざっくり概算で計算していきます。

3Q期間の売上収益を来店客数で割っていきます。

533(百万円)➗11万8千人=約4516円

物販等の売上収益も含むのでざっくりですが約4516円となりました。

次に商品価格を見ていきます。

メニューのプライスレンジは¥3,850〜¥8,800までのレンジがあります。

平均客単価が約4516円ですので¥3,850〜¥4950のメニューのシェアが高そうですね。

客単価を上げていくには

アップセルとして上位のメニューのオーダーを増やすか、

クロスセルとしてネイルケア商品等をついで買いしてもらう施策等が考えられます。

もちろん夏場はフットネイルとのセットメニュー強化もありますが。

  • ざっくり計算で客単価は約4516円(前年同期で約4633円)
  • コロナでの離脱客の再来店促進でキャンペーン値引きしたよ
  • 流行に合わせた秋冬デザインと新規資材導入で単価維持に取り組んだ

客単価を5,000円代にのせる事ができれば違った世界が見えてきそうです。

まとめ

全体的な印象としてはコロナ禍の不安定な中で「保守的に営業した結果」という感じ。

  • コスト(売上原価)を抑えた事による増益
  • 新規顧客の獲得がイマイチで客数減
  • 各種クーポンや新メニューの導入でリピーターは増加
  • 客単価は前年同等水準を維持

現段階では「新規出店による売上規模拡大を見守る」というスタンスで行こうと思っています。

新規出店していけば当分は業績がゆるゆる拡大していくだろうと考えます。

課題としては新規顧客の獲得ですね。

来期以降も下げるようであれば注意が必要です。

客数が順調に推移して今後さらに客単価を向上させる事ができる未来が見えれば化ける事もあるかも知れません。

今後に期待です。

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