ユナイテッドアローズ
セレクトショップ御三家の一つユナイテッドアローズです。
BEAMSから離脱した従業員がユナイテッドアローズを立ち上げ本家BEAMSを上回る規模まで育て上げました。
ユナイテッドアローズのSNSの活用としては
コロナ禍(2020年3月頃)においてTwitterを本部アカウントから販売員が運営する個人アカウントに変更し4月からTwitterでのオンライン接客を本格的にスタートしています。
その後Instagramでの公式アカウントでのライブ配信やLINE接客など活用の幅を広げています。
SNSを接客のツールとして利用してますが、全体的に個人への紐付けが弱く感じます。
ECサイトではスタッフのスタイリングがアップされてますが個人アカウントまでの導線が確認できず、ブランド公式アカウントに進むようになっています。
外部インフルエンサーの活用は確認が取れますが、自社スタッフは目立ってはきません。
今のところスタッフを引き立たせるコンテンツの確認が取れません。それ故に他社に比べて目立った影響力のあるスタッフが見えてきません。
開示を見る限りでは個人にインセティブも無さそうですね。
- ECサイトからスタッフ個人のSNSアカウントへの導線がない
- 会社としてスタッフの個を強化するような取り組みやコンテンツがない
- 全てが公式アカウントに集約されすぎている
- EC売上による個人へのインセティブがない
とユナイテッドアローズのブランドパワーを考えると勿体無い気がしますね。
魅力あるスタッフが多い印象ですので何度も言いますがInstagramの個人アカウントとの連携すべきと考えます。
2022年3月期の3Q決算説明会資料で2022年3月上旬のECサイトのリニューアルについての記載がありますが、「販売スタッフの個人アカウントで商品をご紹介するショートブログの追加でスタッフコンテンツを拡充」と、コレジャナイ感がしてなりません。
個人アカウントとはおそらく自社ECサイト上の個人ページのようなものだと予想します。素直にInstagramと繋げた方が良いと思いますが…
ユーザーはスタッフの普段のライフスタイルも込みで魅力を感じてるんじゃないでしょうか?
このあたりが改善しないと当分厳しい展開が予想されます。今後見直しが入ると思いますので注視していきましょう。
アダストリア
最後はアダストリアです。
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームを要するアダストリアです。
最近ではアジア出店強化し拡大していますね。
自社ECサイト内にスタッフのコーディネートを投稿できるコンテンツ「スタッフボード」の機能を追加し、スタッフの個人アカウントへの紐付けをして顧客とのつながりを強化しています。
スタッフボードが自社ECの集客に大きく貢献した事から参加スタッフを700名から3000名以上に大きく増員しています。ちなみにこの「スタッフボード」経由の売上がEC売上の約50%に到達しているとの事。
さらにスタッフボード経由の売上とフォロワー数等をもとにランキング化し上位スタッフを「殿堂入り」認定している。
2021年は3名のスタッフが殿堂入りしており、殿堂入りスタッフによる研修を行いノウハウを他のスタッフにも共有し底上げを図っています。
出店を進めているOMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗では殿堂入りスタッフが店頭接客することで来店促進してカリスマスタッフの使い方がうまいですね。
- スタッフボードで顧客とスタッフの接点を作れている
- EC上の売上を可視化してスタッフに評価として還元できている。
- 人気上位スタッフを「殿堂入りスタッフ」として活用できている
というようにアダストリアも仕組みが出来上がりつつあって、インフルエンサーも増える未来が見えてきます。
まとめ
2回にわたり長々と語ってきました。
文章力がなくうまく伝えられたがわかりませんが各社色々な取り組みをされている中で、
「STAFF START」の導入がキーポイントなのがわかってきました。
アダストリアの「スタッフボード」にもSTAFF STARTが導入されています。
(STAFF STARTの回し者ではありません)
バロック、パル、アダストリアはSTAFF START導入により売上の見える化を実現し、
評価、インセティブとして還元できているのがうまく回ってきていきそうですね。
コロナで厳しいアパレル企業ですが今後に期待していきましょう。
主観的なところが入っていますので参考程度に。
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