気になっていた銘柄の表示灯。最近少しだけ買ってみた。
実は本業の方でもお世話になっていて、近所の役所にある周辺案内図に店舗広告を出している。
この表示灯という会社の出会い自体も店に地図広告の営業に来られた時に知った。
それまでは全く知らなかった。
保有株について考えをまとめる、深堀する為にも少しずつ書いていこうと思った。
表示灯のビジネスモデル
表示灯は公共施設などの周辺案内図に店舗情報を掲載する広告事業がメインの企業だ。
主な事業は以下の3つ。
・ナビタ事業
・アド・プロモーション事業
・サイン事業
利益の大半はナビタ事業で稼いでいて、その他の事業は特に独自性もなく、売上もそんなに立っていない。
今後もその他事業で大きく化けるイメージもしないし、あくまで表示灯は「ナビタ」の会社だと思っていいだろう。
主力の地図広告「ナビタ」
主力事業であるナビタも3つに分類されている。
・シティナビタ
・ステーションナビタ
・公共ナビタ
分類分けとしては設置場所のロケーション別となっている。
シティナビタ
シティナビタは役所などの自治体自治体に設置しているナビタ。
あの案内図に添えられてるクリニックや美容院、飲食などの広告枠を販売している。
それぞれの枠の単価は広告物の立地や枠のサイズなどで差がると思うが、自分の店で使っているのは小さいサイズ(大と小サイズ2種類あった)で費用は月7,000円ほどの単価だ。
支払いは年間分で84,000円を一括支払い。広告デザイン作成代が別で確か10,000円ぐらい。
契約は3年単位との説明があった。
吹けば飛ぶ個人事業者からすると「割と高えな」と思ったのを覚えている。
ただ、連合広告なので安いらしい。(ほんまに安いんか知らんけど)
広告枠を使ってみた効果としては、役所の待ち時間での食事利用や、帰りに使ってもらえてるので一定の効果は感じる。
ただ、整骨院や眼科などのクリニック、美容院などある程度継続利用してもらえる業態の方が効果は高そうだと思った。
(転入時に役所には行く事が多いのでフローよりも会員制などストック性の強い業態の方が活きそう)
話を戻そう。
気になるのは導入数だが、決算資料によると以下のような実績らしい。
シェアが鬼のように高い。
市区の85%以上を抑えていて「独占している」といえる。逆に「伸び代がない」とも言えるけど・・・
ステーションナビタ
次にステーションナビタ。駅施設にあるナビタだ。これはよく見るやつ。
スマホのMAPもあるけど、駅の出口とか調べるのに便利。事実はどうか分からないがイメージとしてはナビタ広告の中で集客効果1番リーチ数が多そう。乗降人数的に。
あっ、でも毎日駅利用する人は見んか。
知らんけど。
ステーションナビタの実績はこちら。
こちらも同じく主要駅のかなりの割合を押さえている。
条件に大きな差や革新的な商品でない限り他社に乗り替わる事はなさそうだ。
公共ナビタ
最後は公共ナビタ。
主な設置場所は警察署や免許センターなど。
運転免許センターとかは有効そうやけど、警察署はどうなんだ?
警察署はロケーションとしては特殊やし。関連した広告が入ってるのか?弁護士事務所とかの広告とか?
免許証の変更とかでの一般利用もあるか。。
この辺は想像つかない。
どんどん広がるナビタ
主なナビタの設置場所を紹介してきたが、さらに表示灯は成長戦略としてメディカルナビタ、寺社ナビタにも注力している。
あとは個人談になるが防災マップ?につける広告枠の営業もされた。
役所が転入者に配布する周辺地図で、避難場所などが記載されているフリーペーパーだ。
こんなとこにも広告枠つけんの???と感心(びっくり)した。
広告業界って面白いね。
まとめ
コロナ禍で広告費削減で一時的に業績は厳しい。でもインターネット広告主流の現代で実物広告で売上の成長をしてきたのも事実。
公共性の強いナビタで他社に先駆けて陣取りをしているので、このジャンルにおいて他に競合となる企業も見当たらないと思う。
またコロナが落ち着き入国制限も撤廃されインバウンド消費も期待できる。
観光地の寺社ナビタや駅施設の既存のナビタから多言語対応、タッチパネル式のハイレゾナビタへの入れ替え需要もありそうだ。
隠れたインバウンド銘柄だと個人的には思った。
シェアを取れているのでアップセルも効きやすい。より高機能で利便性の高い物への入れ替えで収益はUPできると見込んでいる。
・ナビタ(地図広告)はシェアが高く独占状態で、シェア自体が参入障壁
・病院や寺社などナビタの新規設置場所が広がっている
・インバウンド対応としてハイレゾナビタへのアップセルが見込める
1社独占状態に魅力を感じ買ってみたが、今後どうなるのか。
深堀していきたいが今回はこれぐらいで。
次回は悪い見方で「アナログ地図広告はオワコンなのか?」について考えていきたい。
それではまた!!
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